展望台の看板について

本来、マニアたる人は政治的信条は書かないものだけど、ちょっと書いてみたい。

 ダム看板。特に、建設工事中の奴。
 マニア的には、詳細スペックが知りたい!って感じで喜ぶこともあるのですが、一般の方にはどう映ってるのだろうか?気になるのです。たとえば、「カーテングレーチング工事をしてます」って書かれたものを見て、ダムマニアとしては理解できるけれど、一般の方にはどの程度の方が理解するのだろう?何の知識も持たない一般の方に理解して貰えるの?って疑問なんだよね。
そして、この看板、誰に見せるために造られたのだろう?って感じるようになるのです。

 展望台とか看板ってさ、ダムマニアや工事関係者のためでなく、一般の方々(や作業員の方々)、将来のダム工事に関わる方々(←何らかの影響を受ける地域住民の方々も含めて。)のために設けているのだと思うのです。正直いって、ダム建設と聞くと、「箱もの事業の代表格」に挙げられるような感覚ですし、脱ダム論というのも世間を賑わすような状況において、発注者である地方自治体や、受注者である業者はどうしたいの?って感じなんですね。自分がクレームを出した某ダム建設業者は、工事工程表を掲げるようにしたみたいですが、専門用語(カーテングレーチングとか減勢池とか)が羅列してあるような始末で、非常に残念に思いました。(以来、クレーマー認識されたみたいでw 感じることはあっても、クレームしてません。)

 (そりゃ、我が県は、野間川ダムに続いて、庄原ダムも控えているから安泰かも知れませんが、その後どうするの?って。。 今後はダムリニューアルを検討する時期だし、ダムへの理解活動は必至と思うのですが。。) 


 そういった点を踏まえて、ダム広報のあり方を考えてほしいと。
 たとえば、この地点にダムを必要とする理由(洪水災害によって、多数の被災者が出たから、それを防ぐために洪水調整ダムを造るとか。過去に渇水被害が発生したから、それを防ぐために利水ダムを造るとか。)も必須だろうし、

 業界内では当たり前になっていること(工事によって汚れた水を、濁水処理プラントで清水処理してますとか。)も掲げていいと思うのです。更に言えば、私がクレームを出した所は、濁水処理プラントの下流100〜200m位の所に、濁度測定盤のような、河川の濁り度を測る装置を設置していたのですから、そういった装置を用いて、下流に対して配慮しています。って言っても良かったのだろうと感じていたのですが、私がそこまで(クレームで)書かなかったので、実現することはありませんでした。

 要は、一般の方々が見て理解できるような看板をつくってはどうか?という事です。専門用語を羅列した看板は、工事関係者にとっては、良く判る看板でしょうが、一般人にとっては全然わからない看板なのです。

 たとえば、専門用語を羅列したような、よく判らない内容だった場合、社会見学の土台にも挙がらないでしょう。逆に、子供にも判る内容であれば、地域の学校が社会見学にって選んで貰えるかも知れませんし、親御さんが「子供の教育と家庭サービスに」って家族で見学に来られるかも知れません。また、将来のダム建設地域の方が見学に訪れることもあります。そういった積み重ねによって、ダムに対する理解の促進に繋がるのだろうと思うのです。某協会が、ダムマニアを巻き込む形の広報活動を始めるようですが、そうせざるを得ない状況に陥っていることが残念です。誤解のないよう申しますが、この試みに協力して下さるダムマニアの方々や、一般の方々には敬意を表します。ですが、こういった方法でしかアピールできなくなった業界に対して残念に思います。

 
 ダムマニアたる一個人が危機感を感じるのって異常だと思うけど、どうよwww